「結納」の語源は諸説ありますが、一般的に言われているのは「ゆいいれ」「ゆいもの」といって、新しく婚姻関係を結ぶ両家が酒、肴を持ち寄って祝いの席を設けて、飲食をともにしたことから、酒、肴を指す言葉、という説もあります。
また「結納」は「結び納める」ことから両家が結びあい、納めるというおめでたい解釈もあります。いずれにしても、結婚が個人より家と家との結びつきが主流であった日本独自の風習といえます。
結婚が家と家との結びつきを第一とされていた時代は、両家それぞれに結納に品物を揃え、仲人が両家を往復して結納品を届けました。現代は両家が一堂に集まって顔合わせを兼ねて結納式を行う事が多くなっています。結納品自体も簡素化され、五品目の結納品を床の間に飾って結納式を行う事が多いようです。
結納は贈り物なので、相手側に喜んで頂くことが大切です。それゆえ、近年では女性側の地域の結納を重んじて、その形にそろえて持ってゆかれる方が多くなってきています。
誠意や気持ちを形に現すのがこの結納になります。お相手の地域性や、環境に気遣った結納選びをしてください。
最近増えている略式結納では、品数の少ない結納品を選ぶ事になります。こちらはあまり地方に左右されません。
指輪の交換を結納の形で、など記念品のみの結納を行う場合は「指輪メイン」の結納品を選びます。
結納は婚約を形に表す為のものですから、せっかく婚約指輪を交換するのなら儀式の形で、と希望される方も多くいらっしゃいます。
挙式の6か月前が一般的です。
家同士が近い場合は、女性宅で行うのが費用もかからず良いですが、式場等会場を借りて行う人も増えてきています。会場を借りる場合の費用は、女性側が持つのが一般的ですが、両家で話し合って折半するケースも多いです。
一般的な金額としては、100万円が50〜60%と最も多く、150万円以上も10%程度見受けられます。その他にも金額を決める要因として、たとえばお見合い結婚と恋愛結婚、両者の地域差、両者の親戚関係など 様々な要素が絡んできます。
結納品には、円満・長寿・子宝など繁栄を象徴するいろいろな縁起物が揃えられています。地域と広さ、予算などに合あった品目を購入します。
結納返しを行う時期について、最近の傾向としては、結納のとき同時に行う“同時交換”が一番多くなっています。しきたりにのっとってより正式に、という方はやはり“後日、日を改めて”結納返しを行います。
結納返しは、いただいた結納品と同等または少し控えめのものを用意します。
男性から頂いた結納金に対し、そのお返しとして「袴料」を贈ります。結納金と同様に金額に決まりはありませんが、一般的に頂いた結納金の1割程度を贈ります。
結納返しは現金に限らず、品物でも差し支えありません。実際に結納返しを行った方の半数以上は婚約の記念品や新生活に役立つ品物を贈っています。
男性側は、女性側へお酒やお菓子などの手土産を持参します。
女性側は、お開きのときに男性側と仲人様へ手土産とて菓子折、果物などの引き出物をお渡しします。
仲人さんがいる場合、男性側、女性側、それぞれが御祝儀と御車代をお包みします。御祝儀は、結納当日のお礼として差し上げるもので、御車代は、仲人様を送り迎えしない場合、差し上げるものです。
目録は結納を贈る時に必ず用意されるものです。結納品の全てを箇条書きにして、日付や名前、「お納めください」という言葉を添え、お渡しする書状です。簡単に言えば結納品の「納品書」のようなものですね。
結納品はいずれ処分してしまったり、形を変えて飾り物にしたり、食べてしまう物もありますが、目録は結納の記念として末永く残しておくものですから、形だけの結納を略式で、と考えられている方でも、ぜひ目録だけは用意されたほうが良いでしょう。
受書は婚約の印として受取った結納品の品目を書き、「結納品を確かに受け取りました」と書き記したもので、受領証のようなものです。
近年では、当日書かれる方が少なくなり、結納品の内容を把握されている男性側が結納品と一緒に用意するケースが増えています。新婦側は内容を確認の上、捺印して新郎側にお返しすることになります。
伝統を重んじられるお家柄・土地柄などありますので、どちらがご用意されるかは、ご両家で事前に話し合われておくと良いでしょう。
家族書と親族書は結婚する二人の家族と親族をそれぞれ紹介する意味で、奉書にしたため両家で交換するものです。
「当家にはこういった者がおります。これからの親戚付き合い、どうぞ宜しくお願い致します。」という意味を込めてお渡しします。
結納の日取りは吉日を選ぶのが一般的ですが、最近では両家の都合のよい日を相談し日曜や祭日に行うパターンが多いようです。
おめでたい事ですから時間は夜にかからないように。午前中に式を済ませ、後で一緒に昼食をとるのがよいでしょう。